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執筆者の写真Shogun Beatz

【コラム】フィンガードラムについて



Shogun Beatzです。

皆様、元気に叩いてますか?


今日は私自身で考案したMPCの叩き方について少しお話させて頂きます。

現在の叩き方を確立しようと志したのが2014年末でした。

そして翌年、2015年末に三木楽器主催「Achievement 2015」というフィンガードラムの大会で3位に入賞することができました。


以降、あらゆるMPCプレイヤーを拝見させて頂く機会がありましたが、多数のMPCプレイヤーの中でも、特に私のようなプレイヤーが生叩きにこだわり、打楽器としての視点からのアプローチを重要視していることは、皆様大多数の方々から見たら、多少マニアックに映るかもしれません。


その中でも、私自身は「パッドでドラムを叩く」ことと共に、「パッドの特徴を打楽器として生かす」というような思いで演奏しており、Finger Drumming (以後、FD)に関しての、ある方向へのマニアック度(変態度数)は世界でも上のほうではないか、と自負しております。えへ。


FDにおいて一般的な、ドラム類の音を最前列に配置している基本型のことを、私はレギュラースタンスと勝手に呼んでいます。


これは、プリセットのドラムキットなどを読み込むと、すでに配置されているデフォルトの並び方の総称のような意味合いでそう呼んでいます。


またこの型から多く見受けられるのが、最前列の配置順から


右手で Hi-Hat 、左手で Kick/ Snareを叩くことが多いようです。


どう叩くかを決める際、どの指を使うのかは個人の自由になりますが、親指を使う選択をするかしないかが、パッド表現における物理的な、身体動作に関わる大きな分岐点でもあります。


私の叩き方は、親指を含めたほぼ全ての指を使うAlternate(左右交互)で叩く型で演奏しています。


一般的なドラムパターンを叩く際に、腕のストロークが左右独立でなされるレギュラースタンスは、両腕を同じタイミングで叩くことが多々ありますが、それに対してオルタネートスタンスは、ほぼ常に左右交互に叩くことになり、初心者の方でも習得しやすいと言う方も多いようです。

典型的なオルタネートスタンスのプレイヤーは私Shogun Beatzやスペカンさんなどが挙げられます。


親指を使う私のようなプレイヤーの中でも、特に珍しい事象として起こり得るのがパッドの陥没です。

ほとんどのプレイヤーは経験したことは無いと思いますが、私の叩き方の特徴の1つとして、主にKickを担当している親指の使い方が挙げられます。


パッドに対して、親指を垂直に上から刺す、ような動作で、爪の部分も利用して叩きます。パッドに起こる一般的な破損に関して、一番多いのは磨耗ですが、私が起こす陥没は私の叩き方の最大のデメリットであり、刺すことで突き上げ感のようなダメージを腕に感じる時もあります。

一方、大きなメリットとして、あまり振りかぶる動作を必要とせず、親指を下ろすだけの形をキープしたままプレイできるところです。

動作の効率化はかなり重要な事項になりますし、また、パッドに爪が刺さる反動を利用した技を開発できましたので、個人的にはこのオルタネート型を基礎とした型が、ゆくゆくは剣術の流派のように、大小問わず1つのカテゴリーとして定着するのではないか、定着してほしいなと密かに思っています。


パッドは薄さ、素材、色など、見た目にも演奏にもかなり影響を与える消耗パーツです。

個人的には薄い方が連打しやすい感じもありますが、厚めのパッドは深い分、ニュアンスの違いが出しやすく、私のようなハードユーザーには特に、耐久性も備えていると言えるでしょう。

一番指の感触に合ったパッド選びが上達への道だと言えます。


MPC SQUARE JAPANのオンラインストアでは、MPC向けカスタムパッドを数量限定で販売しておりますので、磨耗している方には交換してみてくだい。


「オルタネートスタンス」のフィンガードラムは、当サイトで毎月定期的に開催しているオンラインレッスンで習得することができます。是非、ご参加して体験してみてください。

Finger Drummingが楽しいからって叩き過ぎも良くないので、程々に腕を休めて、労わってあげてくださることをオススメします。


Shogun Beatz 九拝

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